就労移行支援の利用期間はどれくらい?2回目利用ができる条件についても解説

就労移行支援の利用期間はどれぐらい?

就労移行支援の利用期間はどれくらいなのかと気になっている方もいますよね。

また、一度利用したけど2回目利用ってできるの?という疑問や、2回目利用ができる条件について気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、就労移行支援の利用期間についてや、2回目利用ができる条件についてなどをご紹介!

就労移行支援の2回目利用の代替として、就労継続支援を利用するという方法もあります。

なので、就労継続支援についての紹介も併せてお送りします♪

この記事はこんな人におすすめ!

✔就労移行支援の利用期間が気になる人

✔就労移行支援で2回目利用ができる条件が知りたい人

✔就労移行支援2回目利用の注意点が知りたい人

✔就労移行支援2回目利用の代替案が知りたい人

目次

就労移行支援の利用期間はどれくらい?

就労移行支援の利用期間は原則として2年間と定められています。

この利用期間は、厚生労働省で決められているため、どの就労移行支援事業所も同じです。

参考サイト:厚生労働省【就労移行支援事業

この2年間という期間は必ず2年間も通わなければならないというわけではありません。

その途中で就職先が見つかったらそのまま働いてもOKです。

また、どうしても2年の間で一般就労が決まらなかった場合は、延長申請も可能ですが、確実ではありません。

とはいえ、2年間の利用後、残り1年あれば就職できる見込みの場合は効果的な手段と言えるでしょう。

就労移行支援の期間延長申請例のイラスト図

また、就労移行支援の利用期間に関連する疑問で以下の2つもあります。

  • 利用期間内は仕事を辞めても再利用できる?
  • 就労移行支援を受ける人の期間はどれくらいが多い?

この2点についても詳しく見てみましょう!

利用期間内は仕事を辞めても再利用できる?期間のリセットは可能?

就労移行支援の利用期間は最大2年間ですが、その期間内に仕事が決まって卒業した場合は再利用が可能です。

就労移行支援の再利用できるかの判断基準としては、利用期間がトータルして2年間を超えてなければ再利用できます。

例として、就労移行支援を利用開始し、9か月で一般就労先が決まって卒業したとしましょう。

その後、色々あって仕事を辞めた場合も就労移行の再利用ができ、残りの15か月間は就労移行支援を受けられます。

なお、これは2回目の利用だけでなく、トータル利用期間が2年を超えていなければ3回目、4回目と繰り返し就労移行支援の利用ができます。

就労移行支援の再利用期間例をイラストで説明

また、就労移行支援の利用期間はお住まいの地方自治体にある障害福祉課の判断でリセットされることも!

就労移行支援を受ける人の期間はどれくらいが多い?

就労移行支援が受ける人の期間はどれぐらいが多いのか?という疑問もありますよね。

就労移行支援を受ける人の期間は、事業所の取り組みや支援内容によって異なります。

複数の就労移行支援事業所を参考にしましたが、およそ1年程度では就労している割合が多いです。

就労移行支援事業所【ミラトレ】のデータを参考に見てみましょう!

就労移行支援を利用してどのぐらいの期間で就労しているかのグラフ図

就労移行支援事業所【ミラトレ】では、利用開始~1年半未満で就職先が決まり、卒業している割合が70%となっています。

それ以上利用している割合は30%と比較的少数派と言えるでしょう。

データ参考:ミラトレ【就労移行支援の利用期間

なので、就労移行支援を利用して就職先を見つけて卒業するまでにかかる概ねの期間は、1年半程度と考えた方が良いです。

とはいえ、就労移行支援事業所の支援方法や計画の内容によっては異なります。

それより早く就職できるか否かは、就労移行支援事業所と利用者本人次第になるでしょう。

就労移行支援で2回目利用ができる条件

就労移行支援で2回目またはそれ以上の再利用ができる条件があります。

なぜ条件が付いているかというと、それは原則2年の期限があることや、再利用する以前に問題があったらいけないからです。

例えば、残りの再利用可能期間が1週間しか残っていない場合、その期間で就職が可能かと言われれば難しいですよね。

また、再利用する前の就労移行事業所で、就労の意欲がなかったり問題を起こしている人がいたとします。

そのような人がまた就労移行支援を利用して就職ができるかと言われたら難しいものがあります。

他にも要因はありますが、判断基準のためとして条件が設けられているのです。

その条件は大きく見て以下の4つとなっています。

  • 一度利用して就職したが退職
  • 何らかの理由で利用を中断していた
  • 事業所の変更を希望している
  • 火災など特例措置が適用された場合

就労移行支援の2回目またはそれ以上の再利用で必要となる、この4つの条件についても詳しく見てみましょう!

一度利用して就職したが退職

就労移行支援を一度利用して就職先が決定。

それから就労移行支援を卒業し、そのまま就職したけど、やむなく退職してしまった。

そんな場合は就労移行支援の再利用が可能です。

就労移行支援の再利用が可能な例をイラスト図で説明

再利用の条件として、就労移行支援を受けて就職し、その後退職してしまった場合は再度就労移行支援を受けられます。

しかし、残りの再利用可能期間次第では、再就職まで難しいこともあります。

なので、再利用可能な残り期間を把握した上で、再利用するかは検討するのも一つの手段と言えるでしょう。

何らかの理由で利用を中断していた

就労移行支援再利用の条件として、何らかの理由で就労移行支援の利用を中断していた場合は再利用が可能です。

例えば、体調不良による入院や家族の介護が必要になった場合などがそれに該当します。

利用者本人ではどうすることもできない事態は必ずあります。

ですが、このケースに該当する場合は注意が必要なことも

まず、最もしてはいけないことは無断で長期お休みをしてしまうこと。

原則2年の利用ができますが、理由も告げず無断で長期お休みしてしまうと、そもそも印象が悪いです。

また、無断欠勤が原因で再利用ができない場合もありますので、後々後悔しないためにも報連相はしっかり行いましょう。

事業所の変更を希望している

就労移行支援の再利用条件として、事業所の変更を希望している場合も再利用が可能です。

  • 所属している就労移行支援事業所の支援方針が合わない
  • 支援員との相性が良いと言えない
  • 他の利用者とあまり相性が良くない

など、やむをえず事業所を変更する理由は人それぞれありますよね。

そんな時、選択肢の一つとして就労移行支援事業所の変更を検討することもあります。

そのような場合は、就労移行支援の再利用が可能で、変更先の事業所で就労移行支援を受けることができます!

注意点としては、自己都合で就労移行支援を一度やめて、その後に変更先の事業所を探すのは得策とは言えません。

場合や理由によっては再利用できなくなることあるので、必ず現在の事業所を受けながら変更先を見つけるようにしましょう。

火災など特例措置が適用された場合

就労移行の再利用が可能な条件として、火災など特例措置が適用された場合も含まれます。

事業所や自宅の火災・地震や津波などの影響でしばらく就労移行支援事業所に通えないというケースに陥ってしまうこともないわけではありません。

そのような災害に見舞われて、長らく就労移行が受けられなかったが、また就労移行支援を受けたい。

そう希望する場合も再利用が可能となっています。

災害などに見舞われて事業所に通えないのはどうしようもないこと。そんな場合でも就労移行の再利用が可能となっているのは助かりますよね。

就労移行支援の2回目を利用する際の注意点

就労移行支援の2回目を利用するのも良いですが、その際に注意しなくてはならない点があります。

1回は就労移行支援を利用しているので、支援内容は粗方把握しているかもしれません。

ですが、それゆえに注意すべき点が2つあります。

  • 1回目の就労移行支援利用を振り返る
  • 2回目は就労継続支援の利用も検討

それぞれの詳細について、さっそく見てみましょう!

1回目の就労移行支援利用を振り返る

就労移行支援の2回目利用をする際の注意点として、1回目の就労移行支援利用を振り返る必要があります。

1回目の就労移行支援利用を振り返った際、自分には合っていなかったと感じた場合は一度考え直しましょう。

就職への道は必ずしも就労移行だけとは限りません。

他の選択肢を検討するのも一つの手段です。

他の手段としては、ハローワークの障がい者枠から就職先を探したり、一度就労継続支援を受けてみるのも効果的です。

就労移行支援を利用して就職できる人とできない人がいます。

自身の特性に合った就労支援は何か考えてみるのも、一般就労には必要な要素と言えるでしょう。

※「就労移行支援を利用しても就職できない人の特徴」についての記事もあります。
気になる方はぜひ、合わせてお読みください(^^♪
就労移行支援を利用しても就職できない人の特徴と失敗しない5つのポイント

2回目は就労継続支援の利用も検討

就労移行支援1回目の利用で上手く行かなかった場合、2回目は就労継続支援の利用を検討するのもアリです。

就労継続支援にはA型とB型の2種類があり、大まかな区分としては、現在の症状でどちらが適しているか決まります。

A型を受けるべきかB型を受けるべきか決めるのは主治医次第ですが、以下のパターンで判断されます。

就労継続支援A型は、「一般企業などで働くことが困難だが、雇用契約に基づいて働くことができる」という人が利用可能。

一方の就労継続支援B型は、「通常の事業所で雇用されることが困難で、雇用契約に基づいて働くことも困難」な人が利用可能な福祉サービスと言われています。

主な違いとしては、以下のようになっています。

一般就労福祉的就労
給料時給や月給工賃や時給
福祉的サポート受けられない必ず受けられる
障がいや難病への理解乏しい就労先も中にはある福祉なので理解がある
その他支援仕事に関することはするが福祉ではないので、生活や障がい・難病に関する支援は基本的に行っていない生活・就労・介護などに関するサポートや一般就労に向けてこれからどうするべくかの計画支援も行っている
就労継続支援A型とB型の主な違い

詳細な違いが紹介されている記事もあります。
気になる方はぜひ、合わせてお読みください(^^♪
就労継続支援とは?A型とB型の違いやどんな人が利用できるのか手続き方法も併せて紹介

就労継続支援A型とB型それぞれを検討する際、どういった点がポイントになるかや検討の基準になるかも見てみましょう!

就労継続支援A型を検討

就労移行支援の2回目利用の代替案として、就労継続支援の利用があります。

就労継続支援には、先に説明した通りA型とB型があり、それぞれに特徴や条件があり、主治医の判断の下決まることが多いです。

就労継続支援A型を検討する際のポイントは、給料をもらいながら利用できるので、生活の基盤を立てつつ、就労につなげることを心がけましょう。

就労継続支援A型の最終目標も一般就労なので、その点も考慮した上で利用を検討した方が良いです。

給料をもらいつつスキルアップできるのが、就労継続支援A型の最大のメリットとも言えます。

一般就労へのスキルが溜まったら就職活動にシフトチェンジする。

そういった心意気で利用を検討するのがベストでしょう。

就労継続支援B型を検討

就労移行支援2回目利用、もう一つの代替案は就労継続支援B型利用の検討です。

就労継続支援B型の特徴としては、A型ほどではありませんが、工賃をもらいながらスキル磨きや生活習慣を整えることができます。

現在では、時給500円ほどで利用できる事業所も出てきており、より利用しやすくなってきていると言えるでしょう。

就労継続支援B型を検討するポイントは、体調や生活習慣を整えることに専念したい場合は検討した方が良いです。

A型はほぼ毎日通所しなければならないのに対し、B型は比較的融通が利きやすいので体調を優先できます。

まずは体調を安定させるのが先!という方には断然B型の利用検討がおすすめです。

※体調が安定したらA型へのステップアップも手段の一つ!

就労移行支援の利用期間はどれくらいまとめ

今回は、就労移行支援の利用期間や2回目利用に関する情報をお送りしました。

就労移行支援は、ある意味では最も一般就労への近道となります。

しかし、利用方法や自分に向いている福祉サービスなのかを見誤ると、利用がしんどくなる場合もあるため、利用の際は注意が必要です。

また、2回目の利用についても、必ずしも就労移行支援一択しかないというわけではありません。

他の就労継続支援の利用も視野に入れておいた方が、選択肢が広がってより一般就労に近づけるでしょう。

一般就労に向けてアンテナを張っておくことも必要なので、事業所の情報などは欠かさずチェックするのがおすすめです。

というわけで、今回はここまで!

最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪

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