【SOONESS通信】職業準備性ピラミッドとチェックリスト活用でメンバーの就活をロールプレイング!

職業準備性ピラミッドとチェックリストでメンバーの就活をロープレ!

ハイサイ、ごきげんよう!
就労継続支援事業所のSOONESSです♪
SOONESSでは、一般就労に向けての就職活動支援を実施中!

職業準備性ピラミッドと職業準備チェックリストを基に、メンバーさん自身が一般就労に向けて準備が整っているか?やどのようにすれば企業へ上手く自己PRができるか?などを一緒に考えています。

職業準備性ピラミッドでは、障がいを抱える当事者にとって必要となるのは何か?
職業準備チェックリストでは、実際どれだけ出来ていて、自分のことをきちんと把握できているか?

などといった現在の課題や達成度が分かるので、メンバーにとってのモチベーション維持や就労意欲の維持に繋がっています。

また、きちんとした服装とシチュエーションでの面接訓練も実施。
本番の空気感や想定される質問への応答などを通して、今後の就職活動に向けての自信付けとして効果が期待できるのでは?と考えています。

今回は、職業準備性ピラミッド&職業チェックリストについてや、それらをどのように活用しているか?面接ロープレの実施内容についてなどをご紹介します。

目次

職業準備性ピラミッドとは?

職業準備性ピラミッドとは、安定した職業生活を行うのに必要となる5つの項目をピラミッド状に表した図のことです。

一番下から「健康管理」「生活習慣」「対人技能」「基本的労働習慣」「職業適性」という順に構成されています。

職業準備性ピラミッドでは、特に土台となる部分が最優先となります。

どんなピラミッドでも、土台がしっかりしていないと全体のバランスが崩れてしまいますよね。

職業準備性ピラミッドでもそれは同じことであり、まずは健康管理>生活習慣>対人技能>基本的労働習慣>職業適性の順番で土台をしっかりしていかなければ、職業準備ができているとは言えません。

また、職業準備性ピラミッドの5つの項目には、それぞれ必要となる要素が存在します。

  • 健康管理
  • 生活習慣
  • 対人技能
  • 基本的労働習慣
  • 職業適性

上記の各項目ごとに詳しく見てみましょう!

健康管理

職業準備性ピラミッドで特に重要視されるのが健康管理!

職業準備の初期段階として最も必要となる項目です。

健康管理ができているかは以下のリスト項目がどれだけできているかで決まります。

  • 規則正しい食事ができているか
  • 体調不良時の対応ができているか
  • 自身の障害・症状を理解できているか
  • もしもの時援助の要請ができるか(SOS発信)
  • 通院している人は、定期的な外来通院や服薬がきちんとできているか

健康管理の各項目は、職業準備では特に必要となることです。

就職先の上司や同僚は必ず障がいに対して十分な理解があるとは言えません。

そのため、障がい者自身でもある程度健康管理ができている必要があります。

面接でも必ず聞かれることの一つに、障がいの状態・症状の状態確認があります。

この質問への回答内容を重視して採用するか判断する企業も多いので、健康管理は職業準備には特に欠かせないことと言えるでしょう。

生活習慣

職業準備性ピラミッドでは、健康管理が特に重要ではありますが、生活習慣も同順と見ても良いほど重要と言われています。

生活習慣の各項目は以下のとおりです。

  • 決められた時間に起床できるか
  • 生活リズムは整っているか
  • きちんと身だしなみに気を遣えるか
  • 自分で金銭管理はできるか
  • 社会性はあるか(社会ルールを守れるか)

就職面接の際は、生活習慣がきちんとできているか確認する企業も多いです。

身だしなみはもちろんのこと、生活リズムについて質問されることもあり、他の項目もきちんか確認される可能性もあります。

そのため、職業準備において生活習慣はしっかりできるように整えておきましょう。

なお、SOONESSでも定期的なメンバーさんとの面談時に確認するようにしています。

健康管理と生活習慣は働く以前の話で、障がい者が日常を送るには特に整える必要があるでしょう。

各項目クリアできているか自身や周りの協力のもと確認し、できていない項目はクリアできるよう心掛け、目指せ!一般就労!ですね♪

対人技能

職業準備性ピラミッドの中で、対人技能は就職先できちんと上司や同僚とやり取りできるかに繋がります。

対人技能の項目ができているか否かで働きやすさも変わることから、優先度は比較的高いと言えるでしょう。

対人技能の各項目は以下のとおりです。

  • ちゃんと挨拶できるか
  • 会話でのやり取りができるか
  • 言葉遣いはきちんとできているか
  • 協調性はあるか
  • 共同作業はできるか
  • 意思表示ができるか
  • 感情のコントロールはできるか
  • 非言語的コミュニケーションはできるか

どれも円滑にコミュニケーションを取る上で必要とも言える項目ではないでしょうか。

挨拶はできるできないで接しやすさが変わりますし、言葉遣いや感情のコントロールができるできないで印象を判断する人も多いです。

就職先では、共同作業が必要不可欠なところもあります。

共同作業の可否で採用するか考える企業もあります。

また、人は一人では生きていけない以上、対人技能は人間に必要不可欠な項目と言えるでしょう。

各項目どれだけできているかで職業準備ができているかの基準になるのは当然かもしれませんね。

基本的労働習慣

職業準備性ピラミッドの4番目に重要と言われているのが基本的労働習慣!

職業準備ができているか確認するため、基本的労働習慣の各項目を面接時に質問する企業も多いです。

基本的労働習慣の各項目は以下のとおりです。

  • 一般就労の意欲はあるか
  • 作業意欲はあるか
  • 作業の持続力はあるか
  • 働く場のルール理解はできるか
  • 危険に対する対処はできるか
  • 作業態度は良いか
  • 仕事の報告はできるか
  • 欠勤時の連絡はできるか
  • 出勤状況は良いか(安定して出勤できるか)

これらは障がい者が一般企業などで働く時に必要となる項目です。

一般就労の意欲や作業に対する意欲は、働く上でとても大切な前提条件!

他にも作業態度や報告・連絡・相談がきちんとできていると企業は安心できます。

また、安定した出勤が可能かも必要ですし、欠勤時にきちんと連絡できる人なら企業側はより安心して雇用の検討ができるため、クリアしておきたい項目と言えます。

職業適性

職業準備性ピラミッドの頂点にして、最後にクリアさせておきたい内容が職業適性です。

職業適性の各項目では、その人のスキルや希望する職業ジャンルの適性有無などをチェックします。

どういったところをチェックすべきかも見てみましょう!

各項目は以下のとおりです。

  • 就労能力の自覚(作業適性の理解度・作業量の把握)
  • 作業速度はどれぐらいか?持続力はあるか?
  • 能率の向上が図れるか
  • 作業指示の理解力はあるか
  • 作業の正確性はあるか
  • 作業環境変化への対応力はあるか

職業適性の各項目は、実際に働いた時に必要となることが多いです。

自身の作業量や作業速度は、きちんと把握してペース配分できないと途中の勤怠状況に影響が出る場合があります。

作業指示の理解力も働く上では必要ですし、正確に作業をこなせないとミスの修正に時間を取られ、もったいないですよね。

また、就職が決まった最初に肝心となる環境変化への対応力も求められるため、職業適性も身に付けておく必要があります。

SOONESSの支援でも活かされている職業準備性ピラミッド

職業準備性ピラミッドの各項目は、SOONESSでも重視しています。

一般就労を考える上で基礎的な部分にあたる、健康管理や生活習慣については、定期的な面談の際に確認は必須!

この2つの各項目が達成できているか確認し、できていない場合は今後のサポート内容に組み込み、メンバーさんが一般就労に繋げきれるようにしています。

健康管理と生活習慣ができているメンバーさんについては、対人技能>基本的労働習慣>職業適性の順で達成できているかをヒアリング!

最終的にはなるべく全てを達成できるよう支援し、準備が整ったらメンバーさんのビジネスマナーや面接対策支援に移行します。

職業準備チェックリストとは?

職業準備ができているか?

それを自身で把握できるようにするためのチェックリストも存在します。

職業準備チェックリストのカテゴリは以下のとおりです。

  • 日常生活
  • 対人関係
  • 作業力
  • 作業への態度

大きく分類すると、4つのカテゴリに分かれており、各カテゴリには複数のチェック項目があります。

項目のチェックは、点数で評価し、カテゴリごとの合計点や全体の合計点などをもとに、自身の課題点や職業準備がどれだけできているか?などを詳しく知ることができます。

SOONESSでも、職業準備チェックリストが大活躍中!

メンバーさんの課題や改善点の洗い出しに役立っています♪

面接ロープレの内容について

SOONESSでは、職業準備が整っているメンバーさんに対し、実際の環境を想定した面接ロールプレイを実施しています。

面接ロープレの回数は、次回で3回目!

1回目では、服装などの身だしなみに加え、実際にメンバーさん自身の障害の特性を理解した上で質問答えきれているか?も見て、課題の洗い出しを行っています。

2回目の面接ロープレでは、1回目で課題となった部分を改善できているか?どう受け答えしたら面接官側にメンバーさんの特性がより伝わりやすいか?などをサポートしました。

そして次回にあたる3回目では、就労後も安定して働き続けるための「対人スキル」「報連相」をメインにした訓練を実施予定です。

また、面接ロープレを行うにあたり、それぞれのメンバーさんには予め履歴書と職務経歴書を書いてもらっています。

各メンバーさんの履歴書と職務経歴書の添削・改善もサポート!

就活に自信をもって取り組んでもらえるよう、今後も就活支援は続けていきます(^^♪

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