便利な電話占いですが、顔が見えない相手に心の悩みを明かすことから、悪質なサービス会社や占い師に関わってしまうと、金銭トラブル、占い依存症など様々なトラブルや問題が起きてしまいます。
はじめて利用するという方は、安全に気持ちよく当たる電話占いサイトを利用するために、電話占いサービスの危険性について先に知っておく必要があります。
電話占いのトラブルについて、事例とともに紹介します。
電話占いトラブル1.占い師が信用できない
<トラブル例>
「今、占ってみますね」と言ってからの沈黙の時間(占っている時間)が長く、時間を引き伸ばされていた気がする。
悩みの本質ではない、あまり関係ないことについての話が長くて、無駄に時間を使われた。
霊視が得意という先生に見てもらったら、最後に「あなただけに特別な祈祷をしてあげる」と言われて、祈祷料を要求された。
占い師に会社を通さず、直接やりとりをしないかと言われた。
お守りグッズを買うように何度もすすめられた。
電話占いは、占い師の経験値や実力で1分毎の料金が決まっていて、利用した時間で請求額が計算されますが、占い師が時間の引き伸ばしをして料金が高額になったという例はよくあります。
また、悪意はないのかもしれませんが、事細かに相談者の情報を聞き出した挙句、友達に相談しても出てきそうなありきたりなアドバイスを告げられて、鑑定料が無駄だったという失敗談も聞きます。
また、占い師がサービス会社を通さない直接取引に誘導したり、料金以外はかからないはずなのに、特別祈祷の料金や、お守りグッズの販売でお金を要求してきたりすることもあるようです。
祈祷料など、本当に今相談者に必要と考えて善意で提案してくれる場合もありますが、半ば強制的に、「今受けておかないと運勢はさらに悪くなり、絶対に後悔する」など、相談者の不安を煽ってまでやろうとするのは問題です。
いずれにせよ、この占い師は悪質だと思ったら、サービス会社にクレームを言っていいでしょう。
また、悪質というのではないが、鑑定結果がありきたりでこの占い師は実力がないと感じた時は、口コミを書いてみましょう。
サービス会社の口コミ欄は良いことしか掲載されない場合がありますから、外部の口コミサイトや掲示板を利用してもいいでしょう。
良い占い師の選び方
それでは、どのような点に気をつけたら、良い占い師に出会えるのでしょうか。
口コミが多い占い師を選ぶ
口コミが多い占い師は、多くの人が利用しており、リピーター率も高いということです。口コミの評価の高い占い師であれば、まず安心です。ただ、口コミも「当たった」「良い占い師だった」など、短い文章のものは、自作自演ややらせかもしれません。
自分がもし、この占い師は素晴らしいと感じたら、その良さを具体的に詳しく書いて伝えたいと思うのではないでしょうか。そう考えると、長文の口コミが多い占い師は、おすすめといえます。
口コミサイトでは、「全く当たらない」「だらだらと時間を引き伸ばされた」など悪い口コミを見ることもできますから、これも参考にしてみましょう。
話をよく聞いてくれる占い師を選ぶ
占いは、今ある問題を解決するにはどうしたらいいのかを示してくれるものですが、同時に自分の中にある悩みやつらさを吐き出すことのできる場でもあります。
「私は霊視で全部見えるから、余計なことは聞かなくてもいいの」と自信満々に言う占い師もいますが、相談する側からするとできれば最初はじっくり悩みを聞いてもらいたいと思うのではないでしょうか。
多くの電話占いサービス会社は、初回鑑定料10分無料などの特典を設けています。この特典を利用して、話をよく聞いてくれる占い師か、自分との相性はどうかなどを見極めてみましょう。
しかし、「話を聞いてもらってすっきりした」で終わってしまっては、ただの身の上相談、カウンセリングになってしまいます。話を聞いた上で鑑定を行い、悩みの対象である相手の気持ちを読み、どう行動したら解決するのかを示してくれるのが占いですから、その手前で満足しないように気をつけましょう。
また、ここで特に気をつけたいのが、事前の会話で沢山の情報を引き出して、それを利用して「当たる占い」をする占い師がいるということです。
たとえば、こんな事例を考えてみてください。
上司との不倫について相談したくて電話占いを利用した。うまく誘導されて、子どもの頃、母が働きに出て寂しかった話をしたら、その会話から両親が離婚していることもわかってしまったようだ。いざ相談に入ると、「上司に父親のような面影を求めて甘えたいと思っていますね」と言われ、「この占い師はすごい!」と信じ込んでしまった。
これは、占い師でなくても、相談者の生い立ちを知っていればある程度想像できることです。しかし、相談者はいつの間にか情報を引き出されているので、占い師の力だと錯覚してしまうのです。
相談に関係のない情報については、あまり話さない方がいいかもしれません。
前向き思考の占い師を選ぶ
いくら鑑定は確かなものでも、相談者のやること全てを否定するような占い師では、明るい未来は描けません。前向き思考で、今の難局をどうやって切り抜けたら明るい未来が待っているかを占ってくれる占い師を選びたいものです。
たとえ、悪い占い結果が出たとしても、そこで終わるのではなく、ではどうやれば良い方向へ持っていくことができるのかを助言してくれる占い師なら信頼できます。
不倫など難しい恋愛相談の場合、占い師によっては不倫を認めず、否定的な意見しか言わない場合があります。しかし、すぐにやめられるのなら、相談などしないですよね。
相談内容によっては、いくら当たる占い師でも不向きな場合があります。公式サイトにある占い師のプロフィールを読むと、「不倫などにも理解があり、決して否定はしません」などのコメントが書かれていますので、それらを参考にして選びましょう。
具体的な話をしてくれる占い師を選ぶ
彼の生い立ちから、周囲の理解が得られず結婚が暗礁に乗り上げているという相談に、
「あなたが信じて待っていれば、曇っていた空にやがて日が差すように悩みは解決するでしょう」
と言われるのと、
「あなた自身が周りの言葉に影響を受けて、彼を信じる気持ちが揺らいでいませんか?最初に出会った頃、彼に言われた言葉を思い出して、周りの人の変な噂話に惑わされずに待っていれば、噂は誤解だったと理解されて皆の祝福が得られるでしょう」
と言われるのでは、どちらがわかりやすいでしょうか。
大いなる存在からのお告げだからと抽象的な言葉を伝えられるより、具体的で行動に移せる言葉の方が心に入りやすいはずです。
具体的な話をしてくれて、的確な方法を示してくれる占い師を選びましょう。
電話占いトラブル2.電話占いの運営会社が信用できない
<トラブル例>
相談内容により最適な占い師を紹介してくれると電話占いのホームページに書いてあったので、コールセンターに電話してみたら、単価の高い占い師ばかり紹介された。
電話占いサービスに登録した直後から、出会い系のメールが届くようになった。これって、情報が漏れているってこと?
芸能人の鑑定もしているという占い師だけれど、鑑定料が高すぎて払えない。
後払い制の電話占いを利用して、話を引き延ばされて高額な請求金額になった。
電話占いサービスが人気になるにつれ、沢山の電話占いサービス会社が誕生しています。そのほとんどは健全な運営を行なっている会社ですが、悪質なサービスを提供している会社が混ざっている可能性は捨てきれません。
もし、そのような会社の電話占いを利用してしまうと、
- 高額な前売りチケットを買わせされる。
- 単価の安い占い師は皆「鑑定中」で、高単価の占い師にしか鑑定してもらず、毎月高額な鑑定料を請求される。
- 個人情報が流出して身に覚えのないところからメールが届く。
といった被害を受ける可能性があります。
良い電話占いサービスの選び方
電話占いで被害を受けないためには、どのように電話占いサービスを選べばいいのでしょうか。
口コミで評判の良いサービス会社を選ぶ
電話占い比較サイトや口コミ掲示板を見て、評判の良い電話占いサービスを選びましょう。サービス会社の口コミも、良い口コミは自作自演の可能性がありますから、悪い口コミも探してみて、問題がない会社か確認してみましょう。
運営年数のサービス会社を選ぶ
悪質なサービスを提供する電話占いサービスは、開業してもすぐに悪評が広がって廃れて消えてしまいます。一方、良いサービスを提供している会社は、運営年数が長く、相談件数も多いのです。運営年数が長い電話占いサービスを選ぶようにしましょう。
相談内容にふさわしい占い師を紹介してくれるサービス会社を選ぶ
占い師はそれぞれ得意な相談分野を持っています。
恋愛問題を多く鑑定してきた経験があり、自分自身も離婚や複雑な恋愛を経験していて、恋愛問題を得意としている占い師。
長年、企業経営者の相談などを受けてきて、ビジネス運や金運の鑑定に力を発揮する占い師。
占い師になる前は教育関係の仕事をしていて、育児や家族の悩みの鑑定が得意な占い師。
などなど…。
どの占い師を選んだらいいのか迷ったら、サービス会社のホームページにある占い師のプロフィールを見たり、コールセンターに相談したりして相談内容に合う占い師を選びましょう。
コールセンターで紹介してもらう場合は、なぜその占い師がおすすめなのかを確認するといいでしょう。
個人情報の取り扱いに慎重なサービス会社を選ぶ
電話占いは、顔が見えない中で個人情報のやりとりをしますが、悪徳業者を利用してしまうと個人情報を悪用されてしまう心配があります。個人情報の取り扱いをしっかり行っている電話占いサービスを選びましょう。
ここで参考になるのが、Pマークを取得している会社かどうかということです。
Pマーク(プライバシーマーク)とは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会が経済産業省の指導の下、個人情報の取り扱いを適切に行っている事業者を認定し、その証としてPマークの使用を認める制度のことです。
Pマークを取得している電話占いサービスは、個人情報の管理を厳格に行っている信頼できる会社ということなので、サービス会社を選ぶ際、Pマークを取得しているかどうか確認してみましょう。
安全な料金プランでサービスを行っているサービス会社を選ぶ
後払い制の電話占いサービスで話を引き延ばされると、相談時間が長くなって、毎月の請求額が高額になってしまいます。
後払い制しかない電話占いを利用する場合は、自分で相談時間を決めてタイマーをかけ、さらに占い師にも「今日は15分で鑑定お願いします」などと先に告げておくようにしましょう。
後払い制と比べて、先にチケットを買ってその範囲内でしか利用できない前払い制は安全に利用できます。前払いでも、後払いでも利用できる料金プランを設けている電話占いサービスを選ぶようにしましょう。
チュラリン編集部が60社以上の電話占いサイトを調査して厳選したサイトを電話占い当たるおすすめランキング25選で紹介しているのぜひ参考にしてみてください。
電話占いトラブル3.占い依存症になってやめられない
<トラブル例>
間違った選択をしそうで、自分では重大なことが決められなくなり、占い師に判断してほしくて毎日のように電話占いを利用してしまう。
借金してまで電話占いを利用している。
毎日電話占いをしていることを家族に知られてしまい、禁止されたが、それでもやめられない。
アルコールやギャンブル依存症と同じく、電話占いも依存してやめられなくなってしまうことがあります。一度占いに依存するようになると、自分の力で抜け出すのは大変です。
自分の未来をより良いものにしようと利用した電話占いで、依存症になって生活が立ち行かなくなり、人生が壊れてしまっては元も子もありません。
占い依存症になると、家族や友人の話よりも占い師の話を信じてしまい、人間関係が壊れてしまいます。自分の考えで動くことができなくなり、占い師の指示を仰ぐために高額の占い料金を払い続けた結果、借金で首が回らなくなってしまう人もいます。
次のような方は、占い依存症になってしまう可能性が高いと言われていますので注意しましょう。
- 先祖や霊、スピリチュアルなことを信じている人
もともと霊感、霊的な存在、スピリチュアルなことを信じている人は、占い師の言葉がすんなり心に入ってきて信じ込んでしまいます。
- 真面目な人
真面目な人は、たまたま占い師のお告げ通りに事が進み、すっかり信じ込んでしまって、占いにハマってしまうことがよくあります。
- 自由になるお金がある人
自由になるお金がある人は、「試しに1度だけ」と興味本位で鑑定を受けたところ、お金に糸目をつけずにずるずるとはまってしまうことがあります。
- 悩みがあるとそればかり考えてしまう人
悩みを抱えてしまうと、そればかり考えてしまって気持ちの切り替えができず、精神的につらくなり早く解決したいと気持ちが焦って、占いにすがってしまいます。
- 周囲の家族や友人に頼られて相談に乗るが、自分の悩みは周囲に言えない人
周囲から頼られ相談されやすい人は、自分の弱みを見せることができなくなって、頼るものを求めて占いにはまってしまいます。
それでは、占い依存症にならないためにはどのようなことに注意したらいいのでしょうか。
利用時間や利用料金の上限を決める
毎月の利用時間や利用料金の上限を、利用は週に1回まで、利用料金は月○○円までなどとルールを決めて、それを超えることがないよう自ら律して利用しましょう。
依存傾向がある人は、前払い制のサービスを利用するといいでしょう。
規則正しい生活を心がける
規則正しい生活、十分な睡眠、バランスの取れた食事で、健康な体を維持しましょう。スマホやパソコンばかり触っていては、占い依存がひどくなってしまいますので、外に出て太陽の光を浴びて、くよくよ悩む時間を減らしてみましょう。
占いへの依存がひどいと思った時には専門家の助けを借りる
占いへの依存が強く、自分ではどうにもできないと感じたら、依存症の治療をする精神科やカウンセラーなどに相談してみましょう。
プロの手を借りれば、依存症を克服することができます。
電話占いサービスのトラブルを、事例とともに紹介しました。
電話占いは、時に心の拠り所となり、自分の行動を変えるきっかけになってくれます。しかし、占いが全てではありません。
手相が少しずつ変わっていくように、どんな鑑定結果が出たとしても、未来は自分の行動次第で変えることができます。
電話占いを利用する際は、占いを楽しむという心の余裕を持って利用するように心がけましょう。